
諦められない
だって人生を変えたいから
報告書が弁護士を動かした瞬間
絶望の始まり
佐藤美香(仮名)は、結婚10年目の主婦だった。
夫の浩二(仮名)は大手企業の営業マンで、仕事が忙しいのを理由に家を空けることが多かった。
最初は信じていた美香だったが、次第に浩二の行動に疑問を抱くようになった。
深夜の帰宅、頻繁な出張、スマホを肌身離さず持つ姿……。そして、ある日、浩二のシャツから微かな香水の匂いがした。それがきっかけで、美香は夫の浮気を疑い始めた。
離婚を決意した美香は、すぐに弁護士の山田先生(仮名)に相談した。山田はベテランの離婚専門弁護士で、冷静沈着な人柄で知られていた。「証拠があれば勝てる案件ですが……」と山田は言った。
しかし、浩二は用心深く、決定的な証拠を残さない。メールやLINEの履歴はすべて消去され、ホテルやレストランの領収書も見つからない。美香が自分で尾行しようとしたが、浩二に気づかれそうになり諦めた。
「このままでは離婚は難しいですね。慰謝料も取れず、ただ別れるだけになる可能性が高いです。証拠がないと、裁判で負けるリスクがありますよ。」山田の言葉は冷たく、美香の心を刺した。弁護士ですら諦めムード。美香は絶望した。「このままでは離婚できない……。でも、こんな生活を続けられない。」
調査のはじまり~一縷の望み
美香は最後の手段として、ピアレス探偵事務所の鈴木に依頼した。鈴木は探偵歴20年で、浮気調査のプロだった。「1ヶ月で結果を出します。
「料金は成功報酬で。」と鈴木は自信たっぷりに言ったが、美香は半信半疑だった。浩二は賢く、浮気相手との接触を巧妙に隠しているはずだ。
調査が始まった。鈴木は浩二の日常を徹底的に追跡した。朝の出勤から、夜の帰宅まで。浩二の会社近くのカフェで、女性と会う姿を何度か目撃したが、決定的な証拠はなかった。
女性は浩二の同僚らしく、仕事の打ち合わせのように振る舞っていた。ホテルにことも、恋人のような雰囲気もない。鈴木は毎日美香に報告したが、どれも「疑わしいが、証拠はない」という内容ばかり。
2週間が過ぎ、美香は再び山田弁護士に相談した。「探偵の報告を聞きましたが、不十分です。これ以上続けても無駄かも……」山田の目は諦めの色を帯びていた。美香は涙を堪え、「あと2週間だけ、待ってください」と懇願した。
転機~1ヶ月の果てに
調査は続いた。鈴木は諦めず、浩二の行動を追った。
ある日、浩二が普段使わないルートで移動していることに気づいた。尾行を続けると、郊外の小さなモーテルに車を停めると1人でホテルに入った。
鈴木は1人で入る浩二を撮影したが、これでは証拠にはならない…でももしかして?と探偵の勘が働き、続けて中に入ると浩二は誰かを待っている様子だった。
そこに、女性が現れた。浩二の浮気相手?鈴木は隠れてすぐにカメラを構えた。案の定浩二の浮気相手で、二人が抱き合う瞬間、部屋に入る姿、そして翌朝出てくるまでを、すべて小型カメラと高解像度の写真と動画で記録した。
しかも、女性の身元を調べると、浩二の取引先の社員あつことが判明した。
1ヶ月目の最終日、鈴木は詳細な報告書を作成した。写真、タイムスタンプ、地図、女性のプロフィール……。すべてが揃っていた。「これで十分です。裁判で勝てますよ。」鈴木は美香に手渡した。
証拠報告書が弁護士を動かした
美香はすぐに山田弁護士の事務所へ駆け込んだ。山田はいつものように冷静に報告書を開いた。
最初のページをめくり、写真を見た瞬間、彼の表情が変わった。眉が上がり、目が輝いた。「これは……本物ですか?」山田は声を震わせた。
写真を確認し、地図を睨み、女性の身元情報を読み進める。ページをめくる手が速くなった。
「これならいけます! 決定的な証拠です。浮気の証拠、場所、時間、すべてが揃っている。慰謝料も満額取れる可能性が高い。すぐに訴状を準備しましょう!」山田の声に力がこもった。
諦めていた弁護士が、突然動き出した瞬間だった。報告書が彼の心を動かし、戦う姿勢を呼び起こしたのだ。美香は涙を流した。「ありがとうございます……これでようやく自由になれます。」
新たな始まり
離婚裁判は美香の勝利に終わった。浩二は浮気を認め、多額の慰謝料を支払った。
離婚成立後、美香は新しい人生を歩み始めた。鈴木の調査と報告書がすべてを変えた。あの瞬間、報告書が弁護士を動かした瞬間が、美香の運命を変えたターニングポイントだった。
調査報告書サンプル
横浜のピアレス探偵事務所が作成する「不倫の証拠報告書サンプル」を公開。調停や離婚裁判で証拠として提出可能な、高品質な探偵報告書をご確認いただけます。




