探偵になって早20数年。
今までいろいろな対象者を見てきました。まったく周りを気にせず、恥ずかしいくらい浮気相手とイチャイチャするもの。
周りを気にしすぎて、絶えず警戒しているものなど、さまざまな人間がいるので、おもしろいというかいつも新しい発見ばかりです。
今まで見てきた警戒する人についていくつか書いてみたいと思います。
もし下記に当てはまるなら、悪さをしている可能性は大ですよ!
よく後ろを振り返る人
言葉の通りですが、警戒行動の中では初級編といいますか、一番ポピュラーな振り返る人です。
初級編ですが、意外と尾行は大変です。が、振り返ってる本人も大変だと思います。
歩いていても少し進むたびに振り返る。それも突然。振り返られると、探偵は逃げ場がないので気まずい。
それも人通りが少ないところで、振り返られるとかなり辛いものがあります。
だからといって探偵としては、急にパッと隠れるわけにはいきませんからね。
尾行されてる?知り合いはいないか?とかを確認しているんだと思いますが。
対処法は、
とにかく対象者に認識されないことです。
- 距離をあけて尾行する
- 振り向く方向を考えて見えないようにする
- 調査員が入れ替わりながら尾行する
- 着替える
- 周りの雰囲気に溶け込む
こんな感じですかね。
とにかく、振り返られても見られないような位置で尾行し、周りに溶け込むことです。
エレベーターにやたら乗る人
警戒していない対象者が、何度もエレベーターにのるのも辛いですが、警戒してる対象者に何度も乗られると一緒に乗ることはほぼ不可能になります。
エレベーターに乗るたびに階段を駆け上がって向かうか、出入り口を押さえるしかないんですが…
階段もどこで降りたかわからないので、なかなか難しいものがありますし、エレベーターがあるようなところは出入口がいっぱいあったりします。
尾行は難易度がかなりあがります。
電車に飛び乗る
これは電車が来てもすぐには乗らず、ドアが閉まる寸前に乗られる感じです。
これをやられるとけっこう大変です。
逆に、電車が来て乗りそうだけど乗らないといったことをする対象者もいました。
これをやられると、電車が発車したあとにホーム内には対象者と探偵だけになってしまったりするので、気まずさはマックスです。
以前も結婚詐欺師が、こういったことを繰り返しながら自宅に帰っていたことがありました。
この結婚詐欺師の半径100メートル以内で探偵はてんてこまいだったことを覚えてます。
警戒させると尾行は大変
もともと警戒心がある対象者もいますが、依頼者の変化や調査期間が長くなると警戒してくる対象者もいます。
出来たら警戒していない段階で、調査が完結させるのが良いですね。
なかなか普段通りといっても難しいとは思うので、調査期間はなるべく短く終わるようにするのが良いです。
中には証拠が出なくて長引く場合もありますが、その時は調査方法を変えるなどして警戒を与えないようにしないとです。
さいごに
今、自分で浮気の証拠とかを集めてる人は、警戒すると尾行が困難になるかも知れないことを覚えておいてください。
一度警戒心を与えると、それがなかなか消えることありません。
そうなると撮れた証拠も撮れなくなったり、無駄に費用ばかりかかってしまいます。
自分で証拠を集める場合は、自分に置き換えて「自分なら不審に思うかな?」と絶えず考えて、行動してみてください。
それでは、また。