ネットなどでは「悪徳探偵」や「こんな探偵社は依頼しない方がいい」などというような内容が溢れかえっている。
でも実際に内容を読んで見ると、他社を批判し自社は安心出来る探偵社ですと、自社を持ち上げるための内容であったり、アフェリエイトの報酬が目的の内容だったりし、本当の探偵被害(悪徳探偵社)についてはあまり書かれていないように思う。
今日は、私が実際に見聞きした本当の探偵被害について書いていきたいと思う。
1 調査をしていない探偵事務所
「調査をしていない」と聞いてどういうこと?と思われる方も多いのではないだろうか?
探偵事務所は、依頼を受ければ調査を行うところであるが、これは言葉の通り調査をしていないのに、調査をしたふりをして調査料金を請求する探偵事務所のことである。
これには正直私もびっくりだが、過去には実際に被害にあわれた方もおられるので、いくつか実例をあけだいと思う。
1-1 GPSレンタル
探偵事務所に浮気調査の相談に行くと、最初は「GPSで調査してから、あやしければ尾行調査に切り替えましょう」と提案を受けたようで、GPSのレンタル費用として10万円で契約したようである。
何もわからないAさんは、GPSの取り付けから取り外しまで、全てを探偵事務所に任せて。1週間後に報告を受けた。
GPSの報告結果は「ずっと圏外でした」というもので、結局何もわからずじまいであった。その後50万円以上もするプランを執拗に勧めらたが、予算がなく調査を諦められたようである。
でもどうしても諦めきれなかったAさんは、当社を人づてで知りご相談に来られた。
そこで実際に取り付けたバイクを当社で確認したところ、GPSが取り付けられないタイプであった。
このことから考えられること
実際のところはわからないが、その探偵事務所はGPSを取り付けたふりをし、最初から高額な尾行調査を提案する予定だったのではないだろうか?
1-2 調査したのに写真が一枚もない?
浮気相手の勤務先から、自宅判明を依頼したケースでは、1日の調査予定だったのが3日間になったが、実際は最初の2日間は調査中の写真もなく、調査をしていなかったことが判明した。
追加調査になった理由とは?
最初の2日間は「浮気相手が出勤していませんでした」と報告を受けて、3日の調査になったようであるが、近くに住む依頼者のBさんは、夏だったこともあり、調査時間中に飲み物でもと思う現場まで行っ、てみると、調査員らしき人がいなかったのと電話を掛けても繋がらなかったので、もしかしたら尾行中かもと思ったようである。
だか、翌日の報告で「出勤していませんでした」と報告を受けて、不審に思ったBさんは問いただしたところ探偵事務所は言い訳をしつつも認め、返金に応じたようである。
ちゃんと調査してもらってるかな?と思ったら
実際の調査では動きのないことはよくあることだか、たとえ動きがない調査でも調査員は近隣を撮影しているものであるので、あやしいな?と思ったら写真を見せてもらった方がよいだろう。
2 高額な調査プランの落とし穴
2-1 高額な追加料金
ご相談者のCさんは、某探偵社にて相談員の勧めもあり6時間プランを36万円(内訳:基本料金4万円+調査費8万円×調査員4名)で契約、この金額も少し高めであるが、調査員が4名ということで、調査を失敗したくなかったCさんは意を決してご依頼された。
調査当日、ご主人は女性と合流後に食事を済ませてからラブホテルへ入った、この時点で調査時間は4時間と少し過ぎていたようである。
そして調査終了時間の間際に相談員から連絡が入り「延長どうされますか?」とのこと、この時点で終電までは1時間くらいで、泊まりのないご主人はそれまでに出ると予測ができたので、」1〜2時間だけ延長は出来ますか?」と聞くと、それは無理との回答があり、延長するなら最低プランの6時間からと説明を受けた。
さすがに1~2時間の調査に6時間プランの追加(36万円)は躊躇してしまってそのことを伝えると、あっさり調査は終了になったようである。
ラブホテルから出てくるところの撮影は出来ず、相手女性がどこの誰かもわからずじまいで、契約終了となった。
こういったケースはどうやって防げばいいのだろうか?
そもそも対象者の動きに規則性はあまりない(中にはある人もいるが…)、また対象者は思ったような行動を取らないこともしばしばある。
そういった対象者の動きに、プランが当てはまるのか?と思うし、そう考えるとプランで契約をしても、もし動き次第では時間がオーバーするかも知れないと考えて、延長料金の確認は必ず行っておいた方がよいだろう。
そうでなければCさんのように肝心な写真が撮れなかったり、高額なプランを追加したりすることになるかも知れない。
3 契約時間を消費するため、指定日以外に勝手な調査する探偵社
合計調査時間:30時間で契約をされたBさん、初めての探偵ということもあり、あやしい曜日とあやしくない曜日だけ伝えて、後はすべて探偵事務所にお任せで依頼された。
次の週にBさんも「証拠が撮れたかな?」と気になっていた頃、探偵事務所から連絡が入り「今のところ浮気相手と接触はなく、28時間消化しましたので、追加はどうされますか?」と連絡が入った。
えっと思い詳細を聞くと、あやしくないと伝えた日まで調査をやっていたようであり、その旨を伝えると「任されたので、こっちの判断であやしいと思い調査しました」と言われたようである。
これは明らかに調査時間を消化するために、勝手に調査に入っと言わざる得ないのではないではないか?これでは証拠も撮れないはずである。
こういったケースはよくある
こういったケースはよくあることであり、対策としては以下のようなことに気をつけた方がよい。
- しっかりと指定日を伝える
- 指定日の前日に担当者に連絡を入れる
- 調査当時の結果は当日に聞く
(他の探偵被害については随時更新とさせていただきます)