依頼者と探偵の関係とはなんだろうかと考えると、証拠を商品として売る側と買う側といえばそうなんだが、探偵の商品は高額であるが故に、信頼関係がなければそれはなりたたないように思う。
信頼関係の構築
最初は半信半疑で探偵事務所に来られる方も多いのではないだろうか。はじめて顔を合わせて、第一印象でまず判断する。
プライバシーも含めて現在の状況を話して行く中で、調査を任せても大丈夫かどうか判断され、その中で少しでも質問に答えられず、無知な部分が露天すれば、スーっと依頼者は引いていく。
また料金に関しても、ネットで書かれているような(後からの高額請求や、あやふやな部分)が少しでも見え隠れしてしまうと、これまた依頼者は心配になり引いていく。
はじめて会ったときは、こういった駆け引きのやりとりが大半であるような気がする。
確かに、依頼者の不安な気持ちや猜疑心は痛いほどわかる。私自身も旅行先で近づいてくる人がいれば、何か売付けられるのではないだろうか?と人一倍警戒するような人間なので、はじめて探偵事務所に行くことがあれば、きっと同じように疑いから入ると思う。
正直でいる
私が心掛けているのは、すべて包み隠さず正直に話すということであり。例えば調査に関して、出来るものと出来ないものをはっきり答えたり、料金についても詳しく話すようにしている。
ありとあらゆることを話し、依頼するかどうかは依頼者の判断に全てお任せしている。
探偵も判断している
逆に探偵も依頼者が正直に話してくれているか、挙動や話し方で判断していることがある。
それはなぜかというと、依頼者の中にはストーカー目的や犯罪目的で依頼しようとしている方がいるからだ。
こういった依頼者は話を作り、あたかも本当のことのように話してくるので、それらを見極めなければ、犯罪に加担するどころか、被害者を生み出してしまうかも知れない。
それらを依頼者の一挙手一投足で判断しなければならないが、でも話を聞いているとおのずとわかってくる。少しでもあやしいなと思えば、依頼はお断りしている。
信頼関係の構築
はじめて会ったときに、依頼者側も探偵も信頼できるなと思えば、ご依頼に至るわけだが、依頼後とは調査方法やアドバイスなど、なんでも話し合って進行していくようにしている。
調査中なんかは、リアルタイムに現状報告したり、調査方法の変更などを話し合ったりして、なるべく全てを話し合うようにしている。
中には結果を知りたくないという方もおられるので、そういった場合は、依頼者のご希望にそって最後に報告するようにしている。
正直に話すことにこしたことはない
あまり人に話せないことや、秘密裏に証拠を撮るわけだから、調査力も必要だが信頼関係もなければ調査はうまくいかないような気がする。
調査力自慢や、撮れた写真の自慢などいらない。探偵だから全ての問題が解決出来ることもない。でも依頼者が答えが出せるように、正直に対応して、サポートすることはできる。
綺麗事でもなんでもなく、私は一人でも多くの困っている方の力になりたいと真剣に思っている。その力になるためにいつまでも正直でありたいと思う。
私自身小さい頃に嫌なことがあり、だいぶ苦労してきた、その時に正直な大人に出会っていれば良かったなぁって。
それでは、また。