「絶対にあやしいし、浮気はしているのに証拠がないんです。悔しくて悔しくて…」
感情的になり、突然ご相談にこられました。
半年ほど前に、ご主人の行動に違和感を感じて、お風呂に入っている間にスマホを見てみると、LINEで女とのやり取りを見つけたそうです。
カッとなってすぐに問い詰めてみると、ご主人はLINEの履歴を素早く消し、後は知らぬ存ぜぬ。
どころか…
「勝手にスマホを見るな!怒」
「お前の妄想だ!怒」
「もうお前には限界だ、離婚しろ!」
と、逆にキレだし依頼者を攻め出したそうです。理不尽であり得ないし、聞いてるこちらもかなり腹がたちます。
が、意外とこういったケースは多いように思います。ほんと、すぐに謝ればいいのにといつも思います。
探偵になる依頼者
それからというもの、なにかにつけて依頼者を攻め出すようになったそうですが、依頼者も負けじと、変装して尾行してみたり、スマホやパソコン、財布やカバンなどあらゆる物をチェックし、カバンの中にはGPSをいれてみたりしても、一向に証拠がつかめなかったようです。
バレてしまって状況は最悪に
そのうちチェックしたり尾行したりしていることが全てバレてしまい、ますます責め立てられるようになり、挙げ句の果てには「お前は病気だから病院にいけ!」とまで言われたそうです。
そこで依頼者は
「探偵をつけてやる」とボソっと言ってしまい
「証拠を撮れるものなら撮ってみろ!」と返されてから本当に探偵事務所を探し出して、当事務所に相談に来られました。
ざっと書きましたが、2時間以上話されてスッキリしたのか最後の方は少し笑われていました。
が、しかし探偵の私は「撮れるものなら撮ってみろ!」が探偵心に火がついてしまったので、かなり困難な調査だと想像できましたが当然ご依頼は引き受けました。
軽く尾行してみた
まずはご主人の警戒具合を確かめるためにも、警戒していたら途中で尾行をやめてもいいという気持ちで自宅から追ってみました。
そしたら急に振り返ったり、ビルの影に隠れて周りを確認したりと、まぁ絵に描いたような警戒行動でした。
ただもしかしたらこれは自宅から依頼者がついてきていないかどうかを確認してるだけかも知れないので、次は退勤(ご主人は内勤で直帰などがないため)から尾行してみることにしました。
退勤からは男性2名(スーツと私服)と女性1名(スーツ)でどのタイプをご主人は気にするかなどを確認しながら尾行を開始してみると、探偵は私服のイメージがあるのかスーツが周りに溶け込んでるからなのか、私服の調査員はご主人から見られたため早々に退場になりました。
でも、スーツ姿の男女の調査員のことは何度か見てるはずなのにあまり気にはしていませんでしたが、もしかしたらこの日はまっすぐ帰宅したので警戒はしていなかったのかも知れません。
こんな始まりで調査を開始したのですが、こちらもなんとなくすぐ証拠が撮れるかなと思っていたんですが、それが間違いだったことにあとで気付かされます。
あの手この手で浮気調査
それから張り込み場所や調査員の雰囲気を変えたりしながら何日も調査に入るも、なかなか接触しない日が続き、もしかしたらもう別れたのか?と思い出した頃、念のため昼休憩の時間に調査をすることに。
そしたらなんと同僚の女性と近くの定食屋で会っているではありませんか。それも店内で合流し店内で別れる徹底ぶり。
でも、女性の容姿が分かったのでその日のうちに自宅を判明させ、翌日からは女性をマークすることに。
女性の身元が分かったので、ご主人の警戒を解くためにも1ヶ月調査をあけて再開することにしました。
待ちに待った不貞の瞬間
女性をマークして数日後には、ラブホ街で待ち合わせして1時間だけホテルに滞在してそのまま別れるご主人と女性の姿が撮れました。
たぶん帰宅時間であやしまれないように短時間の利用だったのかも知れませんが…
探偵はしっかりと確認し証拠写真に納めました。
そのことを依頼者に報告するとすごく喜ばれており、安心されたようです。
その後は言うまでもなくご主人と女性をギャフンといわしたようです。
さいごに
やっばり問い詰めたり、探偵をつけるって言ってしまってからの調査は大変になりますし、費用も通常よりもかかることがあります。もし我慢できずに相手に言ってしまいそうなら、その前に私がお話を聞きますので、それで少しかもですがスッキリしてください。
それと証拠が撮れないと困っている方も、絶対に撮る方法はあります。あきらめずにお話を聞かせてください。
それでは、また。