自演自作とシタ夫

長年探偵の仕事をしていると、気にしすぎかも知れないが、対象者の目つきが嫌なことがある。

鋭いというか、尾行していることが全て見透かされているような目。絶えずこっちを見ているような気がする目。そんな目つきが苦手だ。

このシタ夫はそんな目をしていし、依頼者から聞いていた通り周りをよく見ている。

気持ちが負けそう…。

前に他社で発覚したシタ夫の浮気調査を引き受けたときは、探偵がついていることがわかっているシタ夫のPCには尾行のまきかたとか証拠を撮られない方法などの検索履歴が残っていた。

実際に尾行してみると、ネットに書かれているようなことを、正確に実行していた。

さすがにこれには困り、証拠を撮るまでに相当の日数と人員がかかったことがあった。

それはそうと、尾行のまきかたみたいな記事をネットにあげている探偵社もどうかと思うけど…

証拠は撮れたし、いい経験にはなったけど。

今回のシタ夫を調査してみると、目つきが鋭い割にはどこか抜けているような、でも依頼者には絶対にバレない自分なりの工作はやっていた。

自演自作。

例えば仕事帰りにジムに行く日は、ジムの前で今から行きます的な自撮りをしてから浮気相手と会ったり。(ジムには入会もしていなかった)

ほぼ定時で上がっているのに、自分の時間を確保するためなのか、いつでも浮気できるためなのか、はたまた家に帰る前に浮気相手と連絡するためなのか、なにもなくても車内で数時間ゆっくりしてから、残業した風に帰宅していたり。

浮気相手と食事した後も、家に帰ってからお腹が減った風に装いながら、ご飯を食べたり(そりゃ結婚してから太るよな)

とにかく自作自演な毎日だった。

それと一応周りは気にしているようで、ホテルに入るときは周りに誰かいるときは入らず、誰もいなくなってから入るといったこともしていた。

ま、後部座席に隠れて証拠は撮らしてもらったが。

そんなこんなで、このシタ夫の毎日の嘘や、浮気の証拠と浮気相手の身元は無事に調べて、依頼者に報告すると、半ば呆れ顔で「もうシタ夫はいりません」とぽつりと言われた。

その後、当然ながら強制的に家を出た依頼者は、今は再婚も嘘のない生活の中で幸せにしているそうだ。

こういうシタ夫はたまにいるが、その努力を他につかえばいいのにと、つくづく思う。

それでは、また。

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